熱心過ぎる親が子に背負わす「教育虐待」、まず親が捨てるべきは何か?

中学受験が珍しくなくなった一方で、親の過度な期待が子どもを追い詰め、「教育虐待」につながる危険性も指摘されています。元塾講師で、子どもの教育問題に幅広く携わってきたライターの中山まち子さんが、中学受験との向き合い方を紹介します。


学歴コンプ解消に子どもを使ってはいけない

 自分の学歴コンプレックスを子どもで果たそうとする親は少なくありませんが、これは子どもを潰す代表的な親でもあります。

親の熱意が子供のプレッシャーになることも(画像:写真AC)

 中学受験の成功は、親の手柄にもなり自己満足度も高いです。子どもを自己所有物と勘違いし、「もっと勉強を」「友達と遊んじゃダメ」と無理強いして大切な子どもを潰してしまいます。

 学歴コンプレックスを抱えている親でも、偏差値ではなく学校の雰囲気などで子どもに合う合わないを見ることができる親なら、教育虐待に陥る可能性は低くなります。

 自分のエゴを捨て、あくまで子ども視点で考えることが出来るかどうかが中学受験をする上で大切なポイントです。

親子で文化祭や説明会へ

 偏差値にとらわれて学校選びをする失敗してしまうので、必ず親子で学校に足を運んで、在籍中の生徒、先生の雰囲気を確認しましょう。取り寄せたパンフレットだけで判断すると、子どもが入学後に「こんなはずじゃなかった」とズレが生じることがあります。

 文化祭の一般公開日や、受験生向けの学校見学会を積極的に利用して、より子どもに合う中学校を見つけてください。ここでも、親が通わせたい学校ばかり選ぶと子どももプレッシャーを感じたり、意欲が低下したりするので注意しましょう。

 市販の中学受験ガイドを子どもに渡し、気になる学校のページにふせんを貼ってもらったり、学校名をメモしてもらったりすると子どもの好みの学校が見えてきます。

 もしそれが親の望む学校と違っても「こんな学校なんて認めない!」など頭ごなしに否定するのは絶対にやめましょう。子どもに対して否定的な言葉を口にすると、自分の殻に閉じこもってしまいます。

子どもの体力に合わせた受験勉強を

 周囲の同級生が塾通いを始めたと耳にすると、親は焦ってしまうものです。しかし、塾に通いには体力が必要なので、単に学年で決めたり、周囲に合わせたりするのではなく、子ども本人の体力に合わせて決めるようにしましょう。子どもの体力を奪うと、日常生活にも支障をきたすので気を付けてください。

 塾の往復で時間が取られる、宿題のために睡眠時間を削る、という問題はよく起きます。親が「多少無理させても」と考えていると、遅かれ早かれ子どもは体調を崩してしまいます。

 送迎時間が長くない塾や宿題量が妥当な塾を探すことが、子どものためです。「何が何でも小学3年の2月から塾へ!」と考えるのではなく、中学受験コースを設けている通信教材を利用したり、季節講習会に参加したりするなど段階的に通塾に向けた準備をしていくことも可能です。

 ストレスを抱えて家族が疲弊する受験ではなく、子ども主体に中学受験をしていくようにしましょう。そのためには、まず親のエゴを捨てることが大切です。


【傾向と対策】中学入試によく出るテーマは?

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