アカウントいくつ持ってる? ツイッター利用実態調査、「使い分け」の詳細明らかに

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アカウントいくつ持ってる? ツイッター利用実態調査、「使い分け」の詳細明らかに

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スマートフォンユーザー向けアプリ紹介サービス「Appliv」の調査によると、Twitter利用者は若年層ほど、アカウントを「使い分け」する人が多い様子。最も多かったのは「15個」所持している人だといいます。

アカウント所有数「2個以上」は4割強 「15個」使い分ける人も

 ナイル(品川区東五反田)が運営する、スマートフォンユーザー向けアプリ紹介サービス「Appliv(アプリヴ)」は、2019年6月5日から6月11日までの期間、10代から60代の男女1328人を対象に「Twitter」の利用実態に関するアンケート調査を実施しました。

 その結果、全体の6割以上である、61.1%がTwitterアカウントを所有している事が判明。年代別の割合を見てみると、15歳~19歳では85.1%、40代でも過半数の55.7%がアカウントを持っています。

15歳~19歳では85.1%がアカウントを所有していた(画像:写真AC)



 さらに、その「所有数」を質問したところ、「1個」が58.0%で最多だったものの、2個以上所持している人は42%と、けして少なくない結果に。

 40~60代では、「1個」と回答した人が7割以上を占め、複数アカウントの所有率が極めて少ない一方で、10代では、7割近くが2個以上のアカウントを持っていることもわかりました。年代によって大きな隔たりがあることが伺えます。

 なお、アカウント数が「6個以上」と回答した人はわずか1%で、年代は10代と20代のみ。具体的な所有数を聴取したところ、最多所有数は「15個」だったといいます。

複数アカ所持者 メインアカを「知人や友人との交流に使用」が最多

 複数のアカウントを所有する人は、Twitterをどのように活用しているのでしょうか。その答えは、用途別の「使い分け」にある様子。Twitterと一口にいっても、さまざまな用途が存在しますが、その用途ごとにアカウントを持つ人や、仕事用とプライベート用に異なるアカウントを持つ人などが少なくないようです。

メインで使っているアカウントの「種類」(画像:ナイル「Appliv(アプリヴ)」)



 ここでは調査の際にナイルが設定した、下記の分け方に沿って見ていきます。なお、「○○垢」とは「○○アカウント」を指す、ネットスラングです。

●リア垢
リアルでの知人や友人との交流に使用

●身内垢、裏垢
ごく親しい人たちのみと交流に使用

●仕事垢
仕事の関係者との交流に使用

●ネト垢
本名を明かさず、ネット上でのみの交流に使用

●愚痴垢・病み垢
愚痴やうっぷんを吐き出す用

●趣味垢
趣味嗜好が似ている人だけをフォローし使用

●情報垢
情報を収集する目的で使用

●宣伝垢
イベントやお店などのPR目的で使用

●ROM垢
自分ではつぶやかず、閲覧専用で使用

●RT垢
リツイートすることだけを目的に使用

●その他

 所有しているアカウントがどれに該当するか、複数選択式で回答を募った結果、最も多かったのは「リア垢」の42.4%。「情報垢(29.8%)」「趣味垢(27.1%)」が続きます。また、「メインとして使用しているアカウントはどれですか」と質問を投げかけた際も、トップは「リア垢」で29.7%。次いで「情報垢(14.3%)」「ROM垢(13.1%)」の順でした。

「発信を主な目的とせず、『情報を知るためにだけ』『様子を知るためにだけ』アカウントを利用する人が散見されます。所有率が高い『リア垢』も、積極的につぶやくのではなく、リアルの友人の近況などを見る用途に使うという回答が目立ちました」(ナイル)

複数アカ利用者の使い分け方、詳細は?

 なお、所有しているアカウントの「使い分け」や「活用方法」について、自由記述で回答を募った結果は以下のとおりです。

●Aさんの場合
・日常かつ趣味垢:漫画アニメゲームの話、アイドルやバンドなども。イベントなどで知り合った人と繋がったり、日常的な話もする。
・掃除垢:部屋が汚いのでやったことを列挙する記録と達成感用。
・創作垢:ほぼメモ。

●Bさんの場合
・家族とフォローし合って、災害があった時の連絡手段として使う。家族と関係のない、興味のある情報を得るために、アカウントを別にする。

●Cさんの場合
・ジャニーズ垢:嵐をメインとしたジャニーズの情報収集をするアカウント。
・身内垢:親しい友達との連絡用。
・リア垢:友達や先輩、後輩と繋がるためのアカウント。

●Dさんの場合
ジャニーズに関するアカウントは、ジャニーズが好きな知り合いのみとつながっている。その中で実際に会ったりする友達と、愚痴アカウントで繋がっている。リア友のアカウントは、ほぼ自分でつぶやくことはなく、友達の動向を見るだけに使っている。

●Eさんの場合
・本音垢:ネットでつながった中でも、最も濃い数人とのやり取り用。新しい人に教える事はほとんどない。趣味の事もつぶやくけど、鍵をかけてるので表じゃ言えない愚痴もつぶやく。
・ネト垢:ネットで新しい人と繋がる垢。趣味の事もつぶやくけど、鍵をかけてないのでマイナスな事はつぶかない。
・有名人垢:有名人をフォローして、情報収集したり、リプを送ってる垢。

●Fさんの場合
・ゲーム垢:主にゲームの内容についてつぶやく。
・趣味垢:ジャンルごちゃまぜで好きなようにつぶやく。
・病み垢:少数しかフォローせず、思ってることをつぶやく。
・身内垢:親戚などなに見られてもいいものだけをつぶやく。
・リア垢:周りの人達の状況を見るだけ。

 そのほか、好きなアーティスト毎にアカウントを使い分ける人がいたほか、キャンペーンや懸賞への応募や、スマホゲームと連動専用のアカウントを持つ人もいたそうです。

 繋がる相手や、公開範囲の設定により、発言内容を分けている人も散見され、「特に『愚痴・病み垢』は濃い関係の数人のみとつながり、鍵をかける場合が多いようです」とのこと。

年代別アカウントの所有数(画像:ナイル「Appliv(アプリヴ)」)



 発信だけを目的としない。発信する場合には細かに使い分ける。公に言いづらいことはごく少数に伝え、懸賞の応募する際、それ専用のアカウントを使用する場合もある――。ネットの世界にも、リアルな世界とはまた異なる類のコミュニティや周囲への配慮が存在し、育まれているのかもしれません。

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