若者の「洋楽離れ」は本当か? その実態を90年代から振り返る

若者の洋楽離れが進んでいるといわれます。その実態とはどのようなものでしょうか。東京の音楽シーンの変遷について、音楽ライターの高橋美穂さんが考察します。


音楽シーンのボーダレス化が進む

 それと並行して、2000年代は「着うた」、そして2010年代からはYouTubeやストリーミング・サービスと、音楽の聴き方そのものも変化していきました。CDショップがない街が増えるなど、「音楽不況」という言葉も叫ばれるようになります。

 しかし実際には、フェスの盛り上がりは続いており、2019年のサマーソニックは20回目の開催を記念して3日間に(通常は2日間)、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルも20回目の開催を記念して5日間に(近年は4日間)となっていることからも、より「ライブ主義」「現場主義」になったのではないでしょうか。

音楽ファンの「ライブ主義」「現場主義」化が進んでいる(画像:写真AC)

 また、YouTubeやストリーミング・サービスが普及することで、CDショップでCDを探すしかなかったときよりも、邦楽/洋楽を区別せずに好みの音楽を選びやすい時代になったのではないか、というのが筆者の考えです。

 ストリーミングに関して、海外アーティストで象徴的な存在といえば、チャンス・ザ・ラッパー。レコード・レーベルと契約せず、ストリーミングのみで、2017年にグラミー賞3部門を受賞したことが話題になりました。

 また逆に、邦楽アーティストの海外進出も目立っています。今年、アメリカのコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスが話題を呼んだPerfume、結成からの夢を叶えて世界中をツアーしているONE OK ROCKなど……。こういった傾向をみると、より音楽シーンはボーダレスになっていく予感がします。

 とはいえ、せっかく東京にいるなら、街に出て、自らの足で音楽を探求してみたほうが面白いと思います。

 東京には、CDショップもありますし、ジャケ写や音質にこだわるならば、アナログ盤を購入できるショップもあります。通えるクラブやライブハウスもたくさんありますし、ちょっと足を伸ばせば洋楽フェスにも邦楽フェスにも行くことができます。

 東京は、邦楽/洋楽問わず、さまざまな音楽を自分らしく楽しむことができる場所なのです。


【写真】ロックな名言が心に刺さる!「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター最新版

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