ドレッシング、実は「万能調味料」だった! サラダだけじゃない 驚きの使い道とは

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ドレッシング、実は「万能調味料」だった! サラダだけじゃない 驚きの使い道とは

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食材を無駄にしたくない。そう願う生活者から、「調理頻度が低い」「使い方が分からない」との声が挙がったドレッシング。サラダ以外に活用する方法を製造メーカーに聞きました。

食材を「月1回以上余らせてしまう」は約6割

 買ったからには余らせたくない。なのに日々に追われるうち、食材の消費期限がとうに過ぎてしまっていた——。そんな経験をした人は少なくないようです。

無駄にしたくはない。でも、余らせてしまうこともある冷蔵庫のなかの食材(画像:写真AC)



 料理写真共有アプリ「SnapDish(スナップディッシュ)」を運営するヴァズ(練馬区大泉町)が、同アプリの利用者から「食材を無駄にしたくない生活者」の声を集め、調査を実施したところ、「食材を余らせてしまう頻度は?」という質問に対し、「月1回以上余らせてしまう」と回答したのは約6割。

「食費ももったいないですが、生産者への申し訳なさもあります」「使いこなせてないのが悔しい」「食品がもったいなかったし自分のやりくりの下手さにがっかり」などの声が寄せられています。

 そんな悔しい思いを抱える生活者に、余らせがちな食材の具体例を募った際、「調理頻度が低い」「使い方が分からない」存在として挙がったもののひとつが、「ドレッシング」です。「使い方がワンパターン」「元々の使用頻度が高くない、使い方のバリエーションが思いつかない」という声が寄せられています。

 確かに、サラダの必需品である一方で、「サラダ以外で出る幕」を思いつかない人も少なくないのでは。何か良い使い道はないでしょうか。ドレッシング等の製造販売を行うピエトロ(福岡市中央区)の広報担当者に話を聞きました。

「基本的には何にかけてもおいしい」

 ピエトロでは、ドレッシングを使ったさまざまなレシピを公式ウェブサイトで提案し、ドレッシングを「実は万能調味!?」とうたっています。例えば、同社のドレッシング「和風しょうゆ」(希望小売価格486円)は、調味料の「さしすせそ(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)」の味噌以外が全て入っているのだとか。

からあげを作る際の下味付けにもなるというドレッシング。それとは別に、出来合いの上からかけるのもおすすめという(画像:写真AC)



「そのため、ほかの味付けがいらず、ドレッシング一本で味が決まります。さまざまな調味料を使って味がブレる……ということもなく、時短も叶えられる調味料ということで、『万能調味料』と呼んでいます」(ピエトロ広報担当者)

「基本的には何にかけていただいてもおいしいです」といい、ウェブサイトでは

・目玉焼き
・冷奴
・納豆

などに、醤油の代わりにかけることが提案されています。他にも「そのままかけるのにオススメの食材はありますか?」と聞いたところ、挙がった料理は次のとおり。

・刺身
・そうめん
・揚げ物(からあげ、とんかつなど)

 刺身はカルパッチョ風になるとのこと。「からあげは、下味つけにも使えますが、上からかけてもおいしいです」と話します。

ごはんにドレッシングを混ぜて作るパーティーメニューとは?

 さらに、気軽につくれるレシピとしては、「サーモンと彩り野菜の手まり寿司」がおすすめといいます。「私自身、『ご飯にドレッシング?』とはじめは驚いたのですが、洋風のお寿司といった感じで、簡単におもてなし料理も作ることができます」と担当者。

実際に作ってみた「サーモンと彩り野菜の手まり寿司」(2019年6月10日、高橋亜矢子撮影)



 記者も実際に作ってみました。レシピは以下のとおり。

1.きゅうり(1/8本)やパプリカ(黄、赤各1/6個)を5mmの角切りにして塩をふり、5分後水にさらし、水気をしっかり切る。

2.ボウルにごはん(茶碗1杯)を入れ、和風しょうゆドレッシング(大さじ2杯)と1を合わせてよく混ぜる。

3.ラップの上に、スライスチーズ、半分に切ったサーモン、2の順番に乗せ、丸く包んで形をととのえる。

 作り始めてから完成までにかかった時間は10分〜15分。当初、内心では「野菜を入れるのを省略すれば、更に時短メニューになるのではないか」とも思っていたのですが、レシピに忠実に作成。その結果、きゅうりとパプリカの彩りが美しく、また、食感にバリエーションも出来、入れてよかったと感じました。

 ラップにのせ、くるくる巻くだけなのも本当に簡単。気軽に作れるのに、パーティーメニューとしても活躍しそうです。

手軽! ドレッシングで日常的料理をつくってみた

 そのほかピエトロのウェブサイトでは、和風しょうゆドレッシングを使用して作る「チャーハン」「卵焼き」「ピクルス」などのレシピも提案されています。

作ってみた「チャーハン」(2019年6月10日、高橋亜矢子撮影)



「チャーハン」は、炒める前に、冷やご飯(300g)とドレッシング(大さじ4)を混ぜておくのがポイントのよう。これにより、味がつくだけでなく米の粒がパラパラに。油を敷かずに炒めることが可能になります。「卵焼き」も同様に、あらかじめ、卵(1個)にドレッシング(大さじ1)を混ぜておくことで、焼き油を使わずに焼けるとのこと。

 実際につくってみたところ、双方とも焦げ付かず、しっとりと焼き上がりました。特に卵焼きは、味付け加減が絶妙で、冷えてからも美味いためお弁当にも良さそうです。

 チャック付きのビニール袋に、きゅうり(1本)やミニトマト(6個)、パプリカ(1/2個)をドレッシング(大さじ4)で漬け込んでつくる「ピクルス」は、少し時間を置くことで、ドレッシングの風味が良い具合に染み込んでしんなり。サラダ同様に生野菜を使用したメニューですが、上からかけるのとは一味違う味が楽しめるほか、食卓に「もう一品欲しい」という時にも良さそうです。

 以上、ここに紹介したのはほんの一例です。もしあなたの自宅の冷蔵庫のなかに、もてあましたドレッシングがあるとしたら。ぜひ、新しい道筋を模索してみるのはいかがでしょうか。「ドレッシングはサラダにかけるもの」という既成概念を一旦外してみて、万能調味料として捉えた時、きっと食卓の可能性は無限に広がるでしょう。

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