カネカ炎上に潜む、「父親の『形だけ』子育て」という本質 保育士経験者が見た現実とは

カネカの元従業員の妻が「夫が育休復帰直後に転勤を言い渡され退職した」ことをツイッターで告発し、同社に批判が集まっています。この件について、保育園で勤務経験があり、自身も子育て中のライター 秋山悠紀さんが見解を語ります。


最近は父親も子育てに参加するようになった?

 数年前に比べたら、日本は少しずつ「父親も子育てに参加するのが当たり前」という社会全体の空気になってきています。

 筆者が保育園に勤務していた3年前も、子どもの送りはお父さん、お迎えは仕事を早く切り上げられるお母さんというご家庭が全体の2割程度いらっしゃいました。

 しかし、保育士側が受け入れる際に子どもの様子や連絡事項について聞こうとすると「それは母親に聞いてください」「ちょっと僕はわからないです」と答えられ、そそくさと会社に向かわれてしまうことがしばしばでした。

 今の日本におけるお父さんの子育て参加とは、まだまだ出勤前に保育園へ送りに行くだけであることを、保育の現場で痛感していました。

 今回の件もそうですが、未就学児は子育てにおいて最も手のかかる時期です。子育ては、子どもの命を守ることでもあります。この命を守る負担を、働いていようがいまいが、母親にすべてかけることのリスクを社会全体で理解しなければならないでしょう。

 現在10か月の子どもを育てる筆者の家庭も、夫は仕事が忙しく、平日は子どもと顔を合わせられない状態が日常です。そんななかでも、どうにか抱っこする回数や顔を合わせる頻度を確保しようと必死になっています。それは子どものためでもあり、「自分ひとりだけに子育ての命がのしかかっている」という重責から、少しでも解放されるためでもあります。

 実際に筆者が保育園に勤務していた時、仕事をしながらのワンオペ育児によって鬱になってしまい、仕事を退職され、しばらくして保育園を退園されたお母さんがいらっしゃいました。

 お父さんは某大手企業に勤務されており、一度も保育園の送迎や行事にいらしたことがないほどの激務。シングルマザーであれば腹をくくれるかもしれませんが、父親がいるのに子育てに参加してくれないという状況は、想像以上に母親の絶望感を増幅させるものなのです。

子育てに参加してこなかった後悔が向かう先


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