都会のひとり散歩が、結果として「セルフ働き方改革」につながる理由
2019年6月6日
ライフ「ひとり散歩」をライフワークとする、ベンチャー企業役員の須田仁之さん。東京の街をひとりで散策することは、単なるリフレッシュを超えた意義があるといいます。須田さんがそのメリットや楽しみ方を語ります。
「東京ひとり散歩」のメリットとは?
●考え事ができる(アイデアが生まれる)
昔から「いいアイデアが降りてくる」というシチュエーションには、ある種の法則があります。歴史上の偉人や天才たちの言葉を拾っていくと、それは厠(トイレ)だったり、お風呂だったり、蒲団の中だったり、馬の上だったり。数あるシチュエーションの中で、最も普遍的なものが「歩いているとき」です。
人の脳の構造がどうなっているのかなんてサッパリ分かりませんが、移り変わる風景を視覚に認識しながら、考え事を巡らせたりすると、普段では使わないシナプスに電気が走ったりして、何かが「降りてくる」のかもしれません。
IT化された現代だと、降りてきたアイデアはすぐにスマホのメモアプリで保存もできてしまいます(evernoteやcaptioなどのアプリも便利)。
机の上でうんうんとGoogleさんと格闘したり、狭い会議室で男臭い空気を吸いながら議論するのもいいけれど、たまには「ひとり歩き」で降りてくるのを待つのも生産性が高いかもしれません。
実際、僕も自分自身がやるべき「TODOリスト」(このタイミングで誰々さんに連絡を入れるとか)は散歩中に思いついて、仕事の効率化につながることが多いです。
●「人混み」疲れを避け、癒やされる
都会での移動はどうしても「地下鉄」がメインになります。外の景色が見えない「地下鉄」は、本を読んでいようが、スマホをいじってようが、目にする景色が「灰色」だらけでげんなりします。駅や車内では多くの見知らぬ他人とすれ違うのも地味に「人疲れ」するものです。
前述の「考え事」をするためにも、視界情報はなるべく少ないところを歩くのがオススメ。大通りよりも、ひとつ路地に入って、寂れた通りの方が、趣があって癒されます。
●いい運動になる
都会のオトナは、意外と運動することを強いられています。「普段、何か運動してますか?」という会話に、少しだけイラっとするのは僕だけでしょうか。
「健康管理」は都会のオトナの嗜みになってしまっています。SNSにはマラソン完走の写真がシェアされ、街にはスポーツジムの看板が目に入る……。
運動の習慣化はそれなりの気合と自己管理能力が問われますが、普段から徒歩で移動するようにして「ひとり散歩」を嗜むのは、僕のようなズボラな人間でも出来るのでオススメです。
クリーンなTOKYOを願って今日も歩く……
あ、あと補足ですが、月イチの「経費精算」の手間も省けます。タクシーの領収書をエクセルに打ち込んだり、A駅からB駅の運賃を調べて入力する作業とか、ホワイトカラーの人生でつまらない仕事トップ10に入る作業かと思います。
そんなこんなで日々都会のド真ん中を歩いている私ですが、残念ながら、ひとつだけ「苦痛」に感じていることがあります。それが車の排気ガスや騒音です。ホント、イヤですねこれ。
世界のTOKYOを目指すならもっともっとクリーンな街になるといいなと心から願っています。
おすすめ

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画