5分でわかる「保活のリアル」 深刻な待機児童問題、あなたはいつ気づく?

待機児童問題がなかなか解消されません。保育園に入るための活動、いわゆる「保活」の厳しい実態とはどのようなものでしょうか。保育園で勤務経験があり、自身も子育て中のライター 秋山悠紀さんが解説します。


0.1点の差で入園できるかできないかが決まってしまう

 一方、付加項目では0.1~10点など多少の加点がなされます。父母どちらかが単身赴任中であることや、兄弟がすでに保育施設を利用していること、離別や死別によってひとり親世帯であること、申し込む子どもをすでにベビーシッターや保育室などの認可外保育施設に預けていることなど、さまざまな基準があります。

 東京の“保活激戦区”といわれるような人口の多い自治体では、父母ともにフルタイム勤務で基礎項目が満点だとしても、園の選考に落ちることが珍しくありません。父母ともにフルタイム勤務なのは当たり前なこととして、付加項目でどのくらい0.1点以上を取り、他の世帯と差をつけていくか勝負になってくるのです。

 そして休職中や出産前後、軽度の障害など、基礎項目で低い点数しかもらえない場合には非常に高い確率で保育園に落ちてしまいます。求職中のお母さんが、「働くために子どもを保育園に預けたいのに、子連れでは面接にも行けないし、行けたとしてもそもそも預けていない状態では採用されないから結局働けない」という本末転倒な状態になってしまうのはこのためです。

認可外保育園は保育料が10万円を超えることも

 これまでご紹介したのは、すべて認可保育園に入園するための保活です。認可保育園とは国が定める基準を満たした保育園のことで、月の保育料は子どもの年齢や各世帯の収入に応じた金額になります。各自治体によっても異なりますが、目安としては生活保護世帯で0円、最も収入の高い階層の世帯で7~8万ほど。

 一方、各施設が定めた一律の保育料を支払う認可外保育園であれば、ここまで大変な思いをせずに預けられる場合もあります。

 しかし、東京の認可外保育園に週5日預けようと思うと、月の保育料が10万円~15万円というところも珍しくありません。認可外保育施設利用料の助成制度で多少の負担は減る可能性があるものの、収入の半分以上が保育料に消えていってしまう可能性も。こうした理由から、多くの保護者がなんとか頑張って認可保育園に入園させようと躍起になるのが、現代の「保活のリアル」なのです。

 保活はなによりも、情報収集と0.1点でも加点を目指すことに尽きます。また、自治体によっては「何点以上であれば入園の可能性が高まる」といった情報を開示しているところも。これから保活を考えている人は、まずは自治体に問い合わせたり情報を集めたりすることから始めてみてください。


【調査結果】子連れ出勤、アリ?ナシ?

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