都内の穴場グルメスポット 読み解くカギは、芸人同様「じゃない方」だった!

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都内の穴場グルメスポット 読み解くカギは、芸人同様「じゃない方」だった!

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稲垣昌宏

ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員

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“じゃない方芸人”ならぬ、“じゃない方飲食街”に注目すると、穴場のグルメスポットが見えてきます。外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員 稲垣昌宏さんがデータをもとに紹介します。

飲食街の“じゃない方”に注目!

 巷では、“じゃない方芸人”などという言葉が流行っているそうで、コンビで人気がない方の芸人にフォーカスがあたる機会が増えているようです。今回は、飲食でも流行りにのって“じゃない方“の穴場の街を探してみたいと思います。

首都圏で外食回数のもっとも多い街・新宿(画像:写真AC)



 例えば「中華料理」というと皆さん、人気の街はすぐに「横浜・中華街」を思い浮かべますよね。でも、「それ以外で、中華料理で話題の街は?」と聞かれると、どこか思い浮かぶ街はあるでしょうか。

「ホットペッパーグルメ外食総研」(リクルートライフスタイル)では、毎月三大都市圏・約1万人の消費者に、「夕方以降の外食で何をどこで食べたか」の調査を行っています。そして、毎年、前年度に外食数の多かった駅(コア駅)を中心に、半径1~4キロ程度の商圏である“タウン”を独自に設定しています。

 2017年度に設定された首都圏の70タウンのなかで、外食回数の多い順は

1位:新宿(代々木含む)
2位:池袋・大塚
3位:東京・大手町・日本橋(人形町含む)

です。

 今回は、この調査データを使い、各タウンにおける料理ジャンル別のシェアを見ることで、タウンごとに特徴的に多く食べられている料理ジャンルを明らかにするとともに、70タウンを比較し、意外な街(穴場)について、探してみます。

「中華」といえば、中華街以外にはどこ?

 まずは、中華料理の答え合わせになりますが、設定された首都圏70タウンで、もっとも中華料理率の高い街は想像通り、横浜・中華街を含む「関内・桜木町・みなとみらい」です。そのシェアは20.2%。これは夕食(外食)回数の2割が中華料理で占められているという意味です。

中華料理がよく食べられている三軒茶屋(画像:写真AC)



 それに続く、中華料理のシェアの高い街はどこかというと……第2位は「蒲田」でした。そのシェアは12.1%と1位とは差がありますが、「蒲田」といえば近年餃子が有名で、その効果もあってか、堂々の首都圏中華料理シェア第2位です。

 さらに3位は、シェア11.5%で「三軒茶屋」。これはかなり意外。2017年度の夕食で、中華料理の比率が10%を超えていたのは、この3つのタウンだけでした。

 中華が食べたいと思った時には、中華街まで行かずとも、蒲田や三軒茶屋で穴場のお店を探すことも検討してみてはいかがでしょうか。

 と、このような要領で、以下、首都圏の料理ジャンルの穴場な街を挙げてみます。

月島“じゃない方”のお好み焼きの街は?

 次の料理ジャンルは「お好み焼き・鉄板焼き等について」です。

 1位としてはもちろん「もんじゃ焼き」で有名な月島を思い浮かべると思います。こちら、データを確認したところ、確かに月島を含む「豊洲・門前仲町・東陽町」がシェア4.7%でトップのタウンでした。だいたい20人にひとりはこのエリアで夕食(外食)にお好み焼き類を食べている確率になります。

 そして、“じゃない方”のタウンは、「浅草(押上含む)」でシェア3.5%。続いて「日暮里(西日暮里含む)」でシェア2.6%でした。いずれも下町が上位で、お好み焼きを食べたい場合は、やはり、東京のイーストエリアにおでかけする必要がありそうです。

 同じ調べ方で「和食」について見てみると、1位が「銀座・有楽町」でシェア16.3%、“じゃない方“のタウンは「浅草(押上含む)」でシェア15.5%、続いて「東京・大手町・日本橋(人形町含む)」が15.0%という結果でした。

 さらに、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等」については、1位がそもそも意外な結果でした。新大久保を含むタウン「新宿(代々木含む)」を想定していましたが、実態はそれほど焼肉シェアは高くなく、「川口(蕨含む)」と「亀有(綾瀬含む)」がシェア10.9%でトップに並ぶ、という結果でした。ただし、韓国料理を含むアジアン料理のシェアは新宿が70タウン中1位でした。

 亀有についてはホルモン焼きの有名店などがあり、納得ですが、同率1位の「川口(蕨含む)」は、ちょっと意外な穴場感があります。街道沿いの焼肉食べ放題店などがシェアを押し上げている可能性が高そうです。

ファストフード1位は夢の国の街、では“じゃない方”は?

 最後に、ファストフードについても見てみましょう。

 夕食にファストフードとは、ややジャンクな感じもありますが、1位は納得の「舞浜」がシェア8.4%というデータ。さすがに若い人に人気のテーマパークがあるだけのことはあります。

 そして“じゃない方”のタウンは、シェア4.5%で「西葛西」、続いてシェア4.2%で「大船」という結果でした。いわれてみると、西葛西駅前って、ファストフード店が確かに多い気がします。

 中華街や月島のような特定料理の有名な街は、観光名所になっているほどで、訪れて楽しい反面、休日は混んでいたり、コスパとしてはやや割高だったりという面もあります。“じゃない方”の街で、自分だけのお気に入りのお店を見つけるのも、新たな街の楽しみ方ではないでしょうか。

●調査概要
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20~69歳の男女
調査対象:夕方以降で1日2軒までの外食・中食
調査期間:毎月(2017年度集計は、2017年4月~2018年3月の12か月を合算集計して、2018年9月に発表)
有効回答数:平均10,087件(首都圏5,743件、関西圏2,800件、東海圏1,545件)
※調査結果は、平成27年国勢調査に基づく割付(性年代別10区分×地域別25区分=250セル)別の構成比に合わせてサンプル数を補正したウェイトバック集計を行っている。

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