平成スイーツ史「完全保存版」、流行語とともに30年を振り返る!
2019年4月29日
ライフ時代の波に乗って華々しく登場し、人々の心を魅了してきた平成スイーツたち。流行語とともに、そのヒットの歴史を振り返ります。
2010~2015年、ブームが生まれては消える「短命」時代
【平成22(2010)年】
●半熟カステラ
ポルトガルの伝統菓子「パンデュロー」が原型。中心がくぼんだようなインパクトのある形と、とろとろの半熟食感が話題に。「ハレノヒ」の「凹カステラ」など専門店も一時的に増えましたが、ブームは短かったです。ここからしばらく、トレンドの短命化が進み、大きなヒットが生まれにくくなります。
≪新語・流行語≫
ゲゲゲの、イクメン、女子会、AKB48、~なう など
【平成23(2012)年】
●パンケーキ
2008(平成20)年、「世界一の朝食」で有名なオーストラリアの「bills」が日本初上陸。表参道・銀座といった都心ではなく、神奈川・七里ガ浜に出店したにもかかわらず、連日行列の人気でした。スイーツが味だけでなく、ライフスタイルとしても人気を集めるようになった象徴的な出来事でした。
その後、ハワイから「エッグスンシングス」が原宿に上陸すると、原宿・表参道を中心に、パンケーキ旋風が巻き起こります。近年のスイーツブームの中では息が長く、現在もとても人気。また、同エリアがスイーツの「トレンド発信地」というイメージが強まり、海外から進出が相次ぐようになりました。
≪新語・流行語≫
ワイルドだろぉ、IPS細胞、LCC、終活 など
【平成24(2013)年】
●ポップコーン
パンケーキに続き、原宿・表参道を中心にブームが到来。カラフルなポップコーンは、ちょうど普及し始めたSNSと親和性がよく、若者を中心に人気を集めました。
≪新語・流行語≫
今でしょ!、お・も・て・な・し、じぇじぇじぇ、倍返し、アベノミクス など
【平成25(2014)年】
●チーズタルト
駅構内などで行列を作るチーズタルト専門店「ベイク チーズタルト」が話題に。展開するBAKEはその後、アップルパイ専門店「RINGO」、バターサンド専門店「プレスバターサンド」といった専門店を展開し、いずれもヒットさせました。
工房一体型の店舗で単一商品を販売するこの経営スタイルは、初期投資や人件費を抑えて出店できるメリットもあり、スイーツの新しいビジネスモデルとして国内外から注目を集めています。
≪新語・流行語≫
ダメよ~ダメダメ、集団的自衛権、壁ドン、マタハラ など
【平成26(2015)年】
●ハイブリッドスイーツ
アメリカ・ニューヨークの人気ペストリーショップ「ドミニクアンセルベーカリー」が上陸し、看板スイーツの「クロナッツ」が話題に。クロワッサンとドーナツを掛け合わせたこのスイーツは「ハイブリッドスイーツ」と呼ばれ、以降、この手法を真似したさまざまなハイブリッドスイーツが登場するようになります。
なお、当時表参道で大行列だったドミニクアンセルベーカリー」は2019年春閉店。最後の1~2年は、当初の人だかりが「まぼろし」だったかのように閑散としていました……。栄枯盛衰、スイーツトレンドの移り変わりの早さが分かります。
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