毎日食べたくなるカレーが60種類! ごちそうレトルト「にしきや」の本気がすごい

ごちそうレトルト専門店「にしきや」のインドカレーは32種類。その他のカレーも28種類。本気すぎるラインナップの魅力とこだわりに迫りました。


1か月、毎食ごと食べても食べきれない種類の多さ!

 便利なだけがレトルトではありません。「ごちそうレトルト」をキャッチフレーズに展開する「にしきや」のラインナップがすごいことになっています。

ごちそうレトルト専門店「にしきや」の店内(2018年、高橋亜矢子撮影)



 ここは自由が丘店にある直営店。四方八方に、カレー、スープ、タイ料理、韓国料理、パンケーキのソースやおかゆなど、あらゆるレトルトがぎっしり並んでいます。総数、なんと約100種類。

コーン、ふかうら雪人参、ごぼうなどのポタージュもある(2018年、高橋亜矢子撮影)

 常時12種類の試食も用意されています。内訳は、インドカレー3種類、そのほかのカレー5種類、スープ4種類。試食できる商品は月ごとに変わります。

店員さん曰く「これだけ種類があると、迷われる方も多いですので……」(2018年、高橋亜矢子撮影)
試食は、しっかり味を確認できるサイズ感(2018年、高橋亜矢子撮影)
来客に好評という、お手製スパイス茶も常備。スパイス茶は非売品だが、店内にレシピが置いてある(2018年、高橋亜矢子撮影)

 とりわけ種類が多いのはカレー。60種類にものぼります。

60種類。毎日食べても2か月かかる(2018年、高橋亜矢子撮影)

 数あるカレーの人気No.1は「レモンクリームチキンカレー」とのこと。クリーミーなレモン味のカレー……名前だけですでに、カレーに抱いていた観念を、軽く突破するインパクトです。

「レモンクリームチキンカレー」のパッケージ(2018年、高橋亜矢子撮影)

 まったく味の想像がつかないなか、口にしてみたところ、さっぱりとした酸味を感じる一方で、ほんのりと甘くクリーミー。やさしい! 異端児でありながら優等生です。

控えめに言って、この組み合わせを考えた人、天才なのではないか(2018年、高橋亜矢子撮影)

「社内の開発チームに『レモン入りのカレー』をオーダーしたところ出てきたものです。クリームとレモンを掛け合わせてくるとは想像していませんでした」

 そう話すのは「にしきや」の製造会社「にしき食品」(宮城県岩沼市)の広報担当、斎藤さん。まさか社員の方にとっても想定外だったとは。

 柑橘系を入れたのは、そうすることで、味だけでなく香りにも変化を加えるためだといいます。

「食べる前に『どんな味なんだろう』と期待感が押し寄せるだけでなく、食べた時にも驚きがある。ワクワクするじゃないですか」(斎藤さん)

ストックレシピ総数は1000! 他社ブランドやPBも手がける

 続いてみていきましょう。青カビチーズ愛好者が歓喜しそうなのが、ゴルゴンゾーラチーズのパウダーがたっぷり入った「ゴルゴンゾーラビーフカレー」。チーズのコクがしっかり。酒飲みは思わず「お酒に合いそうだなぁ」と、にこにこしてしまう味わいです。

店員さん曰く「ワインやパンともよく合うカレー」(2018年、高橋亜矢子撮影)



「シャンピニオンカレー」は「こんなにクリーミーなのに後味がしっかり辛い!」と、新鮮な驚きのある一品。具材としてだけでなく、ソースのなかにもきのこがたっぷりと含まれています。

「シャンピニオン」とはマッシュルームの意味(2018年、高橋亜矢子撮影)

 そのほか、カレーとフランスの郷土料理が合わさった「ラタトゥイユカレー」、「じゃが豚カレー」など、多彩に並びます。

これでもほんの一部にすぎないカレーのラインナップ(2018年、高橋亜矢子撮影)

 上記のようなオリジナル商品のほか、プライベートブランドや、他社ブランドの製造も数多く手がける同社。

 オリジナルと共同開発とでは、仮に商品名が同じでも、中身の調合が異なります。双方を合わせると、現在稼働中のカレーのレシピは約300、ストックレシピはなんと約1000種類にのぼるといいます。

本場南インドの料理教室に参加し、キッチンを偵察

 そんなにしき食品が、特に力を入れているのがインドカレーです。

インドカレーがずらりと並ぶ棚(2018年、高橋亜矢子撮影)

「インドカレーの勉強を始めたのは2010(平成22)年なんですが、勉強すればするほど奥が深いもので……。ラインナップは、現在(2018年12月)32種類になりました」(斎藤さん)

 最初は、東京都内のインド料理屋を食べ歩くところからスタートし、その後デリーと南インドへ。インド人が企画した研修ツアーに参加し、食べ歩きや、料理教室への参加、ホテルのキッチン見学などを行いました。

ツアーには、日本におけるインドカレーの第一人者、渡辺玲(あきら)さんも同行したという。画像はイメージ。インド研修は今も定期的に行なっている(画像:写真AC)

 そこで見た南インドの調理法は、非常に興味深いものだったといいます。たとえば、油。カレーにもココナッツオイルが使われていたのです。

 さらに、スパイスの使い方も。使う量は多くないものの、しっかりと香りが引き出されおり、その調合の絶妙さを、肌で感じたのだそう。そして、南インド料理の特徴のひとつ「生のカレーリーフ」に出会い、衝撃を受けたといいます。

3年がかりで栽培! どうしても手に入れかった「生のカレーリーフ」

 カレーリーフとは、独特の香りとスパイシーさを持つハーブです。日本ではほとんど栽培されておらず、出回っているものの大半は乾燥したもの。ですが、本場で「生」の偉大さを体感してしまった同社は、どうしても「生」にこだわりたかったと話します。

生のカレーリーフ。写真は同社が実際に使用しているもの(画像:にしき食品)



「生か乾燥かの違いは、例えばバジルの違いみたいなものです。バジルも、乾燥されたパウダーと、マルゲリータなどに乗った生のものとでは全然違うと思うのですが、そのくらい、全然違うんです」(斎藤さん)

 生のカレーリーフ探しは大難航。探しても見つからず「これはもう、つくるしかないのでは」という境地に達したといいます。そんななか、本社工場の近くに、協力してくれるコメ農家を発見。実験を繰り返しました。

「カレーリーフって、インドやスリランカでは、自生しているものなんです。なので、育てる方法からすべて手探りでした」と斉藤さん。かなり時間がかかったのでは……?

「栽培できるようになるまで3年かかりました。農家の方が『にしき食品さんは、添加物なしでやっているのだから、農薬は使わない方がいいですよね』とも言ってくださって。面白がりながら、一緒に取り組んでくれる人がいるのは、ありがたいことです」(斎藤さん)

現在は、にしき食品専用のカレーリーフ用ハウスが設置されており、毎年秋に収穫してすぐ冷凍保存する流れができているとのこと。画像はイメージ(画像:写真AC)

 カレーリーフだけではありません。「パニール」と呼ばれるインドのチーズも、手探りで「本場の味」に近づけたといいます。

パニール。写真は同社が実際に使用しているもの(画像:にしき食品)

「パニールは、にしき食品用のものを、地元のチーズ工場にお願いしてつくってもらっています。まず、インドで食べた味を参考に自分たちで手づくりしてみたあと、量産するにはどうすればいいか、相談をしました。完成には1年くらいかかりましたでしょうか……」(斎藤さん)

 パニール1年、カレーリーフ3年。高さ10cmほどの小さなレトルトパウチの中に、こんなにもこだわりが詰まっていたとは!

たくさんあるカレー、どうやって選ぶのがおすすめ?

 そんなインドカレーを改めて見てみると、甘口、辛口、魚、肉、チーズ、野菜、ココナッツ、酸味があるものと実にさまざま。沢山ありすぎて迷う場合、どう選ぶのがおすすめでしょうか?

「そうですね。食事を作る時に『今日は肉にしようか、魚にしようか』と食べ合わせを考えるときの延長のような気持ちで、気軽に考えてみるのが良いかもしれません」(斎藤さん)

 もしくは、具材や辛さなど、元々自分のなかにある「好き」の基準に近いものから探ってみるのもおすすめとのこと。

店内のインドカレーの棚の上方には、具や辛さがわかりやすくまとめられた「インド料理味わいマップ」も置かれている(2018年、高橋亜矢子撮影)



 ところですみません。インドカレーの名前、「ベイガンバルタ」「チェティナッドフィッシュ」「キーライパップー」「アヴィヤル」など、はじめて見るものばかりで、どんなカレーなのか、解読できずにいるのですが……。

「チェティナッドフィッシュ」「マトンムグライ」… 何かの呪文のようにも見えるカレーの名前たち(2018年、高橋亜矢子撮影)

「そうですよね。わかりにくいですよね。わかりにくいっていう声も寄せられています」(斎藤さん)

 既に寄せられていたのですね!

「ですが、わからないのも面白いのではないか? と思っています。わからなくても、まずは何となく気になるところから始めてみて、次第にわかるものが増えていく。そういうのも、楽しいんじゃないかと思うんです」(斎藤さん)

店内には、インドカレーの豆知識などが書かれた小冊子(無料。なくなり次第終了)も置かれている(2018年、高橋亜矢子撮影)

 どうしても判断がつきにくいという場合には、総合カタログを参照するのもひとつの手段。初心者にはどんなカレーがおすすめで、慣れてきたらどんなカレーが良いものかが、見やすく分類されています。

店舗などに置いてある総合カタログ。左上2番目の「マトンペッパーフライ」に辛さの★が5個ついているのが気になる(2018年、高橋亜矢子撮影)

 と、ちょっと待ってください。初心者におすすめという「level 1」の欄に星5つの激辛味があるのですが、大丈夫でしょうか。

「例えば、辛口の欧風カレーは好きだけど、インドには詳しくないという人がいたときを想定すると『初心者だけど激辛』という窓口もあったほうが良いと思いまして」(斎藤さん)

 なお、すべてのインドカレーには番号が付与されています。これにはある法則が。北インドのカレーは「偶数」、南インドのカレーは「奇数」に分類されているのです。

「最初は特に気にせずに食べてみて、食べたカレーの番号をメモしておくと、振り返ってみたときに、たとえば偶数が多ければ『どうやら北インドのカレーが好きみたいだ』と気がついたり、自分の趣向を知る手がかりにすることもできるかと思います」(斎藤さん)

種類が多いのは、趣向の多様性へ対応するため

 そもそも、インドカレー含め、なぜこんなにも種類豊富なのでしょう。

「カレーは国民食と言われているけれど、好みは人それぞれです。色々な人の好みに合うよう、たくさんの種類を展開しています」(斎藤さん)

 もともとカレーが持っている「資質」も関わっているようです。

「カレーとひとくちに言っても、それぞれ家庭ごとに具材が異なったり、オリジナルの隠し味があったりします。カレーのすごいところは、どんな素材も受け止めて、美味しくしてくれるところ。『こんな素材もカレーのメインになれるのでは』というアイデアが膨らみます」(斎藤さん)

インドカレーだけでなく、タイカレーも常備されている(2018年、高橋亜矢子撮影)



 自分にぴったりのレトルトカレーを探したい人はぜひともにしきやへ。通信販売も便利ですが、「大量のレトルトに四方八方囲まれる」という、実店舗ならではの体感もおすすめです。

「にしきや」自由が丘店の外観(2018年、高橋亜矢子撮影)

●ごちそうレトルト専門店「にしきや」 自由が丘店
・住所:東京都目黒区自由が丘2-8-17
・アクセス:東急各線「自由が丘駅」から徒歩約5分
・営業時間:11:00~20:00
・定休日:水曜日

※2018年12月31日と2019年1月1日は休業。1月2日と3日は18:00までの営業。

●ごちそうレトルト専門店「にしきや」 二子玉川店
・住所:東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズS.C. 地下1階「東急food show」内
・アクセス:東急各線「二子玉川駅」から徒歩約1分
・営業時間:10:00~21:00
・定休日:不定休

※2018年12月31日は19:00までの営業。2019年1月1日は休業。

●ごちそうレトルト専門店「にしきや」 オンラインショップ
・URL:https://nishikiya-shop.com/


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