AGA対策情報 2023年版

日本人の男性の3人に1人は薄毛を気にしているといわれています。

薄毛対策をしようと考えても、育毛剤や発毛剤の種類は数知れず。専門に治療を行うクリニックも増え続けています。

そこでこの記事では、薄毛を回復させる方法の選択肢は何がよいのかを解説していきます。

薄毛対策を成功させるための
ポイントは３つ

①薄毛は早めの対策が必須

②発毛効果が高いのは医療機関

③効果が早く出る治療法を選ぶ

男性型脱毛症（AGA）は
早めの対策がカギ

成人男性が薄毛になる原因の大部分はAGA（男性型脱毛症）です。

AGAが始まると、生え際や頭頂部を中心に、髪の毛が細く抜けやすくなります。

また、毛根には寿命があり、毛が生えてから抜けるまでのサイクルを20回程度繰り返すと、その毛根からは生えてこなくなります。

毛根の寿命が尽きていると、AGAの対策をしても効果がありません。

発毛効果が高いのは
医療機関（クリニック）

育毛シャンプーの効果とは？

市販の育毛シャンプーは頭皮を清潔に保つためのものであり、発毛や抜け毛予防に効果がある成分は含まれていません。

薬用（医薬部外品）のシャンプーも同じです。

市販はされていませんが、医師の処方によるケトコナゾールシャンプーには発毛効果を示す弱い根拠があります。

気になる方は、皮膚科やAGAクリニックを受診して処方してもらえるかどうか尋ねてみてください。

市販の育毛剤の効果は「抜け毛予防」

育毛剤や育毛トニックには、薄毛の原因となる物質の生成を防いで抜け毛を予防する効果があります。

あくまでも、これ以上の抜け毛を減らすという予防的なものなので、薄毛が始まる前の方に適しています。

日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインによると、アデノシンという成分が含まれた育毛剤には、抜け毛予防に加えて髪が太くなるという効果があることが認められています。

育毛剤を選ぶ際には、アデノシンが含まれているものがよいでしょう。

市販の発毛剤は発毛効果が弱め

医薬品として発売されており、発毛効果があるとされているのは、「リアップ」「メディカルミノキ」などミノキシジルが含まれている商品です。

ミノキシジルの濃度は2～5%で、5%が最高濃度になります。

この最高濃度の商品を、1日2回、毎日塗り込んだ1年後の結果は、

• 薄くなった部分がほぼ完全に覆われる…10%
• 部分的に覆われる…60%
• 少しだけ毛が生えた…24%
• 不変…4%
• 悪化…2%

となっています。

ミノキシジル5％製剤の長期投与試験結果

著明改善	10.0％
中等度改善	60.0％
軽度改善	24.0％
不変	4.0％
悪化	2.0％

ミノキシジル5%製剤を被験者に長期投与（52週）した結果を医師が評価したもの

出典：https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/219/

つまり、薄毛が治ったのは10%だということ。

試験で使われた商品は1ヵ月分が8,140円なので、1年だと10万円弱かかります。

ミノキシジルの濃度が低い発毛剤もあり、値段は安くなりますが、効果も薄くなります。

AGAクリニックなら治療できる

AGA治療クリニックでは、進行を抑える内服薬や発毛を促す内服薬、ミノキシジルの濃度が高い発毛剤など、医師の処方でしか使用できない薬を使えます。

また、医師が頭皮へ有効成分を直接注入するメソセラピーといった選択肢もあるので、市販の発毛剤だけでは難しい「治療」ができます。

医療機関ならではの選択肢

AGAクリニックの治療の中でも、治療を早く完了したい方や、薄毛が速く進行している方に用いられるのが、治療薬を頭皮に直接注入する「メソセラピー」という手法です。

代表的なメソセラピー

ミノキシジル

発毛薬の成分であるミノキシジルを、注射器で直接頭皮に注入します。 塗るのに比べて頭皮の奥まで届けられるので、毛根の成長が促進されます。

成長因子複合体

不足している発毛成長因子を補い、毛髪の成長シグナルを正常に戻します。

HARG（ハーグ）療法

150種類以上の成長因子が含まれている「HARGカクテル」と呼ばれる薬液を注入し、頭皮や毛根の再生を促します。

ヘアフィラー

ペプチド複合体が毛母細胞を再活性化し、髪の成長、発育を促進します。

メソセラピーのまとめ

上記のように、メソセラピーにはさまざまな種類があり、各クリニックは医師の知見により複数の成分を組み合わせるなど工夫しています。

AGAオンライン診療の
メリットとデメリット

コロナ禍の中で急速に普及したオンライン診療。AGA治療もオンラインで行うクリニックが増えています。

オンライン診療のメリット①

通院の手間がかからない

交通費や移動時間を節約できます。

オンライン診療のメリット②

全国どこからでも受診できる

近くにクリニックがなくても受診・治療できます。

オンライン診療のデメリット①

詳しい診察ができない

血液検査による薬の副作用リスクや、頭皮の状態の細かいチェックができません。

オンライン診療のデメリット②

治療法が薬の処方だけに制限される

医師が直接治療するメソセラピーを受けることができません。

オンライン診療の場合の治療は、内服薬・外用薬の郵送のみです。

クリニックを選ぶための
ポイントは２つ

内服薬・外用薬・メソセラピーといったすべての選択肢があるクリニックを選ぶ

薄毛治療をするなら、医師の処方に依る内服薬と外用薬、そして医師の施術によるメソセラピーのすべてができるクリニックを選ぶのがポイントです。

進行度によっては、内服薬のみや外用薬だけで問題なく治療できるという診察を受けるケースもありますが、メソセラピーが適している場合もあります。

治療実績が優れているクリニックを選ぶ

AGAはこれまで治らない症状でした。

しかし、ここ十数年で治療方法が確立され、それ以来多くの男性のニーズに応えようとクリニックが乱立するようになりました。

いまやAGA治療クリニックの数はとても多く、何かの基準を持たないととても選べません。

そこでヒントになるのが、クリニックを解説してからの年数と治療実績です。

長く治療をしているということは、患者に支持されているということ。

また、治療実績も目安になります。

クリニック選びを失敗しないために、大事にしたいポイントです。

２つを兼ね備えたクリニック

AGAによる薄毛は、治療をスタートするまで進行が止まりません。

また、薄毛が進行すればするほど治療も長引き、金銭的な負担も重たくなってしまいます。

まずはご自身の薄毛の原因がAGAどうかを、気になったクリニックで診断してもらうのがよいでしょう。
診断はどのクリニックでも無料です。

原因がAGAではなかった場合は、皮膚科、内科などへ紹介してもらえます。

AGAだと診断された場合は、複数のクリニックを周って診察のていねいさや説明のわかりやすさ、治療の費用などを比較検討してから治療を開始しましょう。